穏やかに死ぬ権利(後編)
作者:上田秋人/ 完結済(全1エピソード) /作品情報
【あらすじ】  この国では、罪人でない限り穏やかに「死ぬ権利」が与えられている。この尊厳死法という法案が成立して百年目を迎える年、主人公のハルミはいつも通り役所の受付業務に勤しんでいた。  ハルミは役所の中でも人権課と呼ばれる課に属しており、その受付は尊厳死の手続きを行うためにある。国民の平均寿命は五十歳から五十五歳を推移している。尊厳死という考えが一般化しているため、ハルミは毎日のように訪れる尊厳死希望者の受付に忙しい。  同僚のユカは、ハルミよりも若く、明るい。そんなユカも将来は平均寿命よりも早く、きれいな内に死にたいと希望している。穏やかで痛みのない死を確約されている世界で、人々は苦しみながら生きるくらいなら死んでしまおうと考えるのが普通になっていた。  ある日、役所の窓口に顔面蒼白な女性と未成年の少年がやってくる。女性はサツキという名前で、夫の生死を役所に尋ねにやって来た。少年はソラといい、既に両親と弟を尊厳死で失っている。自らも死ぬつもりで役所に来たけれど、未成年ということもあり、申請は通らなかった。  ハルミの恋人であるケイは政治家。百年前に尊厳死法を成立させた人物の末裔にあたる。この国の未来のことを考え、常に冷静に、フラットな思考で物事を考える。  今年で六十二歳になるマサミチは、医者を生業としていたが、いよいよクビになってしまった。平均寿命を遥かに超え、妻も亡くし、息子にも「いつ死ぬ予定なのか」と尋ねられるような日々を送っている。  平和だけれど、常に虚しさが付きまとうような世界で、人々は自分の生と死について考えている。楽をして死ぬべきか、苦しんで生きるべきか。苦しんで生きるほど、この世界に希望はあるのか。  主人公のハルミは、人々の変化を見つめる中で、誰もが穏やかに「生きる権利」を持っていることを改めて強く実感する。
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕 最終更新日:2023年 07月 20日 12時 01分
Nコード:N2206II   読了時間:約108分(53,732文字)
総合評価ポイント:0pt  評価人数:0人  評価ポイント:0pt  ブックマーク数: 0件
いとよりのささめ
作者:尉ヶ峰タスク/ 完結済(全9エピソード) /作品情報
父と弟、そして恋人と共に過ごす高校生、弦巻一矢の日常は、ある日空から落ちてきた二つの隕石によって破られた。 星の海から地球へと飛来したそれはたがいに激突。その片割れである糸をより合わせた巨人に取り込まれる形で、一矢は戦いの渦中に巻き込まれる。
ジャンル:パニック〔SF〕 最終更新日:2013年 08月 16日 20時 00分
Nコード:N0246BR   読了時間:約108分(53,744文字)
総合評価ポイント:22pt  評価人数:3人  評価ポイント:22pt  ブックマーク数: 0件
瑠璃色のナズナ
作者:椙下 裕/ 完結済(全15エピソード) /作品情報
ある日ナズナは森の中で傷だらけの青年を助けた。他民族で言葉も通じない彼はとても綺麗な瑠璃色の髪と瞳の人だった。それからしばらくして、賊に襲われたナズナを助けてくれたのは、その瑠璃色の青年だった……。そこから始まる、言葉の壁を(書き手しか)感じないほのぼの甘ったるい、でもたまにシリアス?な同居生活。 ※グロは(笑)程度のものです
ジャンル:異世界〔恋愛〕 最終更新日:2017年 07月 22日 10時 19分
Nコード:N1685BV   読了時間:約108分(53,758文字)
総合評価ポイント:1377pt  評価人数:65人  評価ポイント:575pt  ブックマーク数: 401件
黄昏時の少年
作者:Fortuna/ 完結済(全17エピソード) /作品情報
 黄昏時、俺は公園で少年に出会った。  公園の隅にあるベンチを通り過ぎようとしたとき、 「お母さんが迎えにくるまで、僕の話をちょっと聞いてよ」とその少年が突然話かけてきた。  あの時立ち止まらなければ、こんな恐怖を体験せずに済んだはずだ。  俺は「しょうがないなぁ」とその少年の隣に座った。 「おもしろい話を聞いたから、どうしても話したいんだ」とその少年はにやっと笑う。  その少年の話、普通じゃない。  けど、その話、癖になる。  俺はその少年の話に夢中になっていった。  ©Fortuna 2019-2020  ※小説に初めて挑戦した作品です。文体は粗いです。
ジャンル:ホラー〔文芸〕 最終更新日:2020年 01月 07日 02時 50分
Nコード:N5522FU   読了時間:約108分(53,790文字)
総合評価ポイント:12pt  評価人数:1人  評価ポイント:6pt  ブックマーク数: 3件
車嫌いで人嫌いのコミュ障が自動車学校に通う
作者:綾小路千春/ 完結済(全38エピソード) /作品情報
車の免許なんていらない。自分は一生運転しない。そう思っていた僕が自動車学校に通う決意を固めたのはあることがきっかけだった。 元引きこもりの大学生が四苦八苦しながら普通免許を取るまでの話。
ジャンル:エッセイ〔その他〕 最終更新日:2018年 02月 12日 23時 00分
Nコード:N9847EM   読了時間:約108分(53,808文字)
総合評価ポイント:54pt  評価人数:5人  評価ポイント:34pt  ブックマーク数: 10件
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