調は白兵になった。操は原野に消えた――音に触れ、歌を味わう人々の中に、唐突に生み出された歌うことのない旧人類の兄妹。やがて妹は都市から投げ出され、追い縋る兄は旧時代の機械を討つべく原野に降り立つ。楽理奏でる州都から、すべての孤立せし"雪火野"へ。生誕の場所、血のルーツ――自らの原点たるその地で、かつての少年は銃剣を手にする。
ジャンル:空想科学〔SF〕
最終更新日:2012年 08月 19日 00時 00分
Nコード:N7867BH 読了時間:約399分(199,156文字) 総合評価ポイント:132pt 評価人数:9人 評価ポイント:70pt ブックマーク数: 31件 |
なあ、こんな話を知ってるか」相変わらずの友人からの言葉。訳が分からないその単語の数々は、次の瞬間、俺がどこに属しているかを分からなくさせる。でも、それを考えるには、俺には十分な時間がある。他の世界があろうがなかろうが、今、この場にいるのは間違いなく、この俺だ。それに代わりはない。だから俺は気にしない。他の世界の俺がいたって、なにも分からないわけだし。
ジャンル:空想科学〔SF〕
最終更新日:2012年 08月 19日 00時 00分
Nコード:N6424BH 読了時間:約162分(80,978文字) 総合評価ポイント:34pt 評価人数:4人 評価ポイント:24pt ブックマーク数: 5件 |