完璧な倫理、恒久的な平和。それでも都市の人々はフリーサイドを目指す。人体を分子配列のビット信号に置き換える「精神の野」フリーサイド。それに反発するように生まれた外縁のゲリラたちの書、「ナツィオへの帰還」。人の本質はどこか。完全自由か、完全調和か。あるいは苦痛に彩られた生か。一人の少女の存在が、バイオロイドのユーリに選択を突きつける。
ジャンル:空想科学〔SF〕
最終更新日:2011年 09月 03日 15時 00分
Nコード:N8404V 読了時間:約372分(185,934文字) 総合評価ポイント:77pt 評価人数:6人 評価ポイント:43pt ブックマーク数: 17件 |
かつてUFOの飛来する町として名を知られた羽咋(はくい)に大きな木と、それを囲うように城塞を張り巡らされた小さな都市がある。そんな人類初の、そして世界に一つだけの魔導都市を一人の少女が訪れる。既に他界した「唯一の魔女」と近しい容姿と雰囲気を纏う少女は、魔法だけが自分を救ってくれる唯一の希望だと信じていた。彼女が見るものは奇跡か現実か、それはまだ彼女自身にはもちろん、世界の誰にもわからない。しかし、そんな不確定など全く意に介する様子もなく少女は巨木——世界樹を目指す。駅弁を買いすぎてタクシーに乗れなくとも、偶然蹴り飛ばした小石が野犬に当たって追われようとも。その先に明日への希望がある限り。
ジャンル:空想科学〔SF〕
最終更新日:2011年 09月 02日 15時 26分
Nコード:N4005V 読了時間:約188分(93,787文字) 総合評価ポイント:24pt 評価人数:3人 評価ポイント:14pt ブックマーク数: 5件 |