これは選ばなれなかった、もう一つの贈り火の物語――心燈(パイア)という字義通りの命の灯火を見出した人類は、企業が管理、運営する都市国家にて擬似的な不老不死と、器の研究が齎した自動機械に寄る生活を享受していた。そんな中、十五年前に他者の心燈を手に掛けた罪で囚われの身となっていたというヴィクター・ナイトは、企都(ポリス)を襲っている正体不明の怪人《禿鷹》討伐を条件に企業より解放された。頼もしくも恐るべき改造を施された肉体と、電気仕掛の侍女メアリを宛てがわれた彼は、今、薄暗闇を駆けて行くのだが――【空想科学祭2011企画参加作品】
ジャンル:空想科学〔SF〕
最終更新日:2011年 09月 03日 23時 51分
Nコード:N4065W 読了時間:約156分(77,860文字) 総合評価ポイント:28pt 評価人数:2人 評価ポイント:6pt ブックマーク数: 11件 |
安月給社会人でド近眼な25歳の私。折り込みチラシで知った超格安な近眼手術を受けることにしたのだが、その近眼手術の説明がありえないものだった。病院の女医さん曰く「意識を仮想世界に飛ばしてその間に眼球を手術する」とかなんとか。説明不足なまま私は仮想世界に飛ばされ、気が付いたら地平線まで続くアスファルトの一本道、広い草原、青空、そして空に浮かぶ気球。私はそのアスファルトの道を気球に向かって歩いて行くことにした。そして一匹の蝶に出会って、あの時の記憶が蘇る。私が少年だった時のあの時の思い出は、忘れたいのに今でもそれは消えずに心に残っていた。
私はいったい、どうなってしまうのだろう?
ジャンル:空想科学〔SF〕
最終更新日:2011年 09月 03日 19時 12分
Nコード:N3903W 読了時間:約147分(73,241文字) 総合評価ポイント:37pt 評価人数:4人 評価ポイント:25pt ブックマーク数: 6件 |
太陽系から数百光年の彼方。双太陽を巡る惑星「カスケー」と強大な帝国「カローン」との戦いから五十年の後。ひとりの老人が中立星のソレルに降り立った。港の役人も敬意を払うノイ・レ・パウス(=語り部)と呼ばれるカスケー人の老人は、港の定宿で酒を飲みながら若者に昔話を語り聞かせる。それは宙(うみ)の難所、フゥルフェ礁の誕生にまつわる話だった。己の名誉を棄て星を護ろうとしたひとりの勇者と、わが身を棄てて勇者を救おうとしたひとりの娘の叙事詩。旧き良きスペースオペラに思いを馳せた英雄譚、のつもり(あくまでつもりですから)になった作品です。
空想科学祭2011参加作品。
ジャンル:宇宙〔SF〕
最終更新日:2011年 09月 03日 06時 10分
Nコード:N7622V 読了時間:約139分(69,376文字) 総合評価ポイント:75pt 評価人数:6人 評価ポイント:45pt ブックマーク数: 15件 |
いかなる種類の苦痛も快感に変換する塵機精神外科手術(ナノ・ハートクリア)。
だが、その技術は人間の正義と平和を破壊し、人間を全自動殺人機へと変えることを可能としていた。
小野寺翔太郎(仮名)は、塵機によって親友の命と己の記憶を奪われながらも、人類の自由のために謎の全堂電器を相手に戦うべく、敢然と立ち上がった!
ジャンル:空想科学〔SF〕
キーワード:
R15
残酷な描写あり
空想科学祭2011
RED部門
根性系SF
時はもちろん世紀末
塵機(ナノマシン)
記憶喪失
精神外科手術
スカルヘッド
クロスファイヤー
仮面でバイカー
判ってやってる作者
最終更新日:2011年 09月 01日 22時 51分
Nコード:N3097W 読了時間:約64分(31,743文字) 総合評価ポイント:10pt 評価人数:2人 評価ポイント:6pt ブックマーク数: 2件 |
金星、火星と木星の衛星に人類が住み始めてから150年。一つの連邦国として、これらの星を束ねているのは地球だ。太陽系連邦国という名前ではあるが、すでに太陽系外へと進もうとしている。連邦国が有している軍隊の中で、通称教育師団と言われている連邦宇宙軍第31師団は、冥王星に向けた教育航海を行おうとしていた。その航海に行くことを許されるのは、トップエリートであり、また、将校としてこれからの軍を率いていく者たちだけである。
ジャンル:宇宙〔SF〕
最終更新日:2011年 08月 31日 00時 00分
Nコード:N3904V 読了時間:約55分(27,278文字) 総合評価ポイント:12pt 評価人数:2人 評価ポイント:6pt ブックマーク数: 3件 |